2012年11月9日金曜日

「スマートフォトセレクター」 = 「すごく良くできた子供撮影モード」


先日GR DIGITAL IIIの後釜としてGetしたNikon J1にある面白そうな機能として「スマートフォトセレクター」なるものがあります。

この機能はシャッターの前後で20枚の写真を撮っておいてその中のベスト5枚をカメラが勝手に選んでくれるという機能です。Webで調べた際にはかなり懐疑的だったのですが実際に少し子供を撮って見て「この機能はかなり使える」との結論に至りました。

この機能、もしかして子供撮影をターゲットにして作ったんじゃないか、と思わせるほどの素晴らしい出来です。

まずこの機能を使うと基本的に撮影はカメラ任せということになります。例えば露出補正や絞りの設定などはこちらでは出来ません。撮影者はシャッターを半押しにしてシャッターチャンスをうかがい、チャンスが訪れたら全押しにする、と言った使い方になります。

当初、露出補正とか絞りをこちらで設定したいという気持ちもありましたし、カメラまかせでどこまでできるんだとの気持ちもあり、この機能はきっと使わない「おかざり機能」になって行くんだろうなぁと思っていましたが、撮影結果を見てこの期待はいい意味で裏切られました。

朝、保育園に子供を連れて行く際にちょっと撮ってみたのですが、ピントやブレそして目つぶりに関して失敗が極端に減りました。

露出に関しても半逆光や逆光でも良い感じで、実際に操作していて子供撮りという観点からすると露出補正の必要性をあまり感じませんでした。

この「スマートフォトセレクター」なる機能、「子供撮りモード」と呼んだ方がしっくり来ると思うのですが…。「子供撮りモード」であると考えると、ほぼ全自動でシャッターチャンスを狙えるこの機能はとても良く出来ています。

使っていてこの機能の良いと思う点は「シャッターチャンス!」と思ってからシャッターボタンを押しても間に合うという点です。NikonのWebによればシャッターを半押しした時点から記録が始まっていて、全押しした前後の20コマの中で良いと思われる5コマが選ばれるとの事。つまりシャッターを全押しする前の瞬間もとらえているという事です。

子供がニコッと笑ってからでも、ジャンプしてからでも、走りだしてからでも間に合うところがすごい。今までより「決定的瞬間」が数段とらえやすくなったと感じました。

良い子供の写真を撮りたいお父さん、お母さんにはすごくお勧めしたいですね…。